いすゞ117クーペ
1966年ジュネーブショーでジウジアーロによるデザインのいすゞ117スポーツが出品された。
1966年ジュネーブショーに出品された117スポーツ
低いボディに4人のりのためのスペースを確保し、リアシートは3段リクライニングとヘッドレストが付き、シトーを前に倒しトランクルームと室内との仕切りを取れば広いトランクのスペースが得られた。
その後、1966年1967年と東京モーターショーに出品され、1968年に発売された。月間生産50台を目標に少量生産された。
1966年東京モーターショーに出品された117スポーツ
エンジンは4気筒1584ccのDOHC、10.3の圧縮比とソレックス ツインキャブから120馬力/6400rpmと高出力であり、前輪にはサーボ付ディスクブレーキが装備され室内はモーターショーに出品されたものより豪華にされ172万円で売り出された。最高速190km、0ー400m16.8秒
1969年117クーペ
市販車モデルのダッシュボードと1600ccDOHCエンジン
1970年には電子制御燃料噴射装置117クーペECと1800ccのクーペ1800が加えられた。
1971年117クーペECモデルとそのボッシュの電子制御燃料噴射装置付1.6DOHCエンジン
1971年117クーペ1800
117クーペECはそれまでのDOHC1.6のソレックス ツインキャブに代えてボッシュの電子制御燃料噴射装置を付けたもので出力は130馬力/6600rpmと10馬力アップした。1800ccの1.8クーペはSOHCで115馬力であった。
117クーペの1970年末までに累計生産台数は827台であり、月産目標の50台を達成することは出来なかったが、そのスタイルの良さと、品質、性能、操舵性、居住性など総合的なよさから上級ユーザーやマニアに受け入れられ、その後1981年まで生産された。