車検制度の目的と今後

現行の車検制度は昭和27年に車両の安全性や公害の防止などの目的に始まり、その後2度の規制緩和が行われ今日に至っています。

その間の規制緩和は乗用車の新車時の検査有効期間が3年になったことと、新車登録時からの経過年数に関係なく乗用車の継続車検期間が2年となったことです。

車検制度が始まった頃と今とでは車の性能や品質が向上し、その制度を現在生産されている車両に当時のままに適用するには無駄な部分も多いと思われます。
その理由は、一昔前まであった車検時に交換していた定期交換を必要とする消耗部品の耐久性が飛躍的に向上したことに加えて数万kmから10万km時に交換されていた部品などの耐久性も耐久性が向上したことで所有者が行うオイル交換程度のメンテナンスで長期間に故障がなく自動車を使用することが出来るようになったことが挙げられます。
それに伴って所有者自身が自ら車検場に継続検査(ユーザー車検)も増えています。車検場側もユーザ車検の増加に伴って受け入れ体制を整えたこともあり走行上に特に問題がないのであればユーザ車検を受けてみるのも良いのではないかと思います。
車検は自ら車検場に持ち込むユーザ車検以外に分解整備事業の認証工場と検査設備を持ち自社工場で検査ができる指定整備工場での車検の代行があります。これらとは別にユーザ車検の代行業者も存在します。
認証工場と指定整備工場は24ヶ月法定点検を実施後に検査をしますがユーザ車検代行は検査後に24ヶ月点検をする後点検になることが多いようです。
車検制度の規制緩和は検討されているようなので、今後は車検期間の延長と法定点検の内容の緩和と短い法定点検の廃止などが行われる可能性があります。

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