オートオークション 競りの不正行為
オートオークションの競りでの不正行為は様々あるのですが、代表的なものにはさくら行為があります。
手競りの時代には出品店が自分の出品した車の競り値を不正に吊り上げるため同業者を使いさくら行為を行っていました。また、競りの運営権を有するコンダクターに便宜を図ってもらうなどもありました。
現在ではポスでの競りに変わってはいるのですが、形を変えて同じような行為が行われています。
売り切りランプが点灯する前までのある価格まで同業者に応札をさせる場合と売り切り後にまでも出品店の希望価格近くまで応札をさせる場合があります。
前者は応札者に他にも落札希望者がいることを知らせ、さくらの応札価格以上まで応札させます。
この場合は売り切りになる前のさくら応札なので競りの後に特に処理をしなければならないことはありません。
後者の売り切り後は最高値を応札した者に落札の権利があることを利用し落札価格を不当に吊り上げます。
この場合は価格の吊り上げに失敗してさくら行為を行った者が落札してしまう危険があります。
価格の吊り上げに失敗してしまい落札をしてしまった場合は出品店が出品、成約、落札のオートオークション手数料に加えてキャンセル料を支払いキャンセルをします。
キャンセル料はオートオークションからさくら行為を行った業者に支払われるのでその後にこの業者から出品店に戻ります。
価格の吊り上げを行って失敗した時の実質の経費はキャンセル料が戻るので出品料、成約料、落札料になります。