オートオークション 放射能検査
東京電力福島第二原発に事故によりその周辺地域が放射能汚染され、多くの車両も放射能汚染され、それらの車両はその後オートオークションへ出品されましたが、オートオークションでは放射能検査は行われていません。
国内に流通した車両は放射能検査が行われずに流通しましたが、輸出する車輌は保税倉庫入庫前に放射能検査が実施され0.3μ㏜/以上の車両は港湾での取扱が出来なくなりました。
これらの車両は輸出することが出来ないため国内での販売だけになり、その後オートオークションへ出品されたケースが多くなりました。
オートークションでは出品車の放射能検査は行われていないため、放射能汚染されたそれらの車両が輸出業者によって何度も落札され港湾に運ばれ、その後オートオークションに出品されることを繰り返しました。簡単にいえばトランプのババ抜きのような状況が繰り返されていました。
そのため輸出業者の中には自費で放射線測定装置を購入し、落札前に放射線の数値を測定をしている業者もいました。
自動車に付着した放射性物質を洗浄する業者もいましたが、ほとんど場合は効果がなく、軽度の汚染の場合に放射能検査を通ったことがある程度でした。
トラックは更に状況が悪く、その構造上洗浄が難しく、洗浄効果はほとんどない状況でした。
放射性物質が外部にのみ付着している場合には洗浄による効果が期待できますが、ラヂエーター、クーラーコンデンサーの放熱コアやエアーフィルターからエンジン内部にまで放射性物質が入り込んだ場合には洗浄することが出来ない状態になります。
事故から3年以上経過した今は放射能検査で発覚する汚染車輌は極端に少なくなり、何の目的のために放射能検査を港湾で実施しているのか大いに疑問です。
一台1500円から2000円位の放射能検査費用の港湾全体での売上は莫大であり、その検査の売上が放射能検査の目的になっているのであれば、その費用を原発被災者支援にまわすことのほうが良いのではと思います。
これらの費用は輸出業者から東京電力に請求され賠償金として支払われています。そのためこれらの費用は原発事故の賠償金として税金で支払われています。