最初のガソリン自動車
自動車の開発は蒸気自動車から始まりましたが、始動性の悪さや蒸気機関が大きく重く大掛かりであったため自動車への搭載には向かず、実用性のある自動車開発は小型軽量のガソリンエンジンの開発が不可欠でした。
現在に多く使われているガソリン、ディーゼルの4サイクルエンジンの原型は1876年ドイツ人オットーにより制作され、その後世界中に広まり新しい動力源として使われました。
オットーのエンジンは石炭からガスを発生させ燃料として使っていたため、ガス発生装置を含めた全体の機関は大きく大掛かりであり自動車には向かなかった。
オットー機関
1883年にドイツ人ダイムラーによって液体の燃料を使うガソリン機関が開発され小型軽量に成功した。
1885年には自転車に取付走行させ、1886年には4輪車に取付時速18kmでの走行に成功した。
この4輪車が最初の自動車といわれています。
最初の4輪自動車 ダイムラー1886年
同じ時期の1886年にはドイツでベンツーによって3輪自動車が制作されている。
3輪自動車 ベンツ 1886年
両車とも同じ小型軽量のガソリン機関であったが、点火方式が違っていた。ダイムラーは白熱管法(ガスバーナーで白熱管を熱する)であったのに対して、ベンツは現在と同じ電気点火方式を使っていた。
その後1962年に両社は合併しダイムラー ベンツ社となった。
2サイクルエンジンは1879年にイギリス人デュガルド クラークによって開発され小型軽量で構造が簡単なため原付自転車(原付スクーター)などに利用されています。