不正競争防止法 走行距離改ざん

去年中古車の走行距離を巻き戻し、現車の走行距離を実際の走行距離と偽ってインターネットオークションで販売していた業者が逮捕されるという事件が報道されていました。

中古車の走行距離の違いは販売価格に大きく影響するため、この事件では実際の走行距離数より少なく表示し、走行距離が少ない分販売価格を高くして販売したことになり、結果としてお金をだまし取ったとして逮捕されることになりました。

2004年から車検証の備考欄に継続車検を受けたときの過去2回分の走行距離を記載していますが、最近では必要のない継続車検を繰り返し、過去の走行距離の記録を押し出す形で消してします手口を利用した業者が存在します。この逮捕された業者だけでも軽自動車300台分くらいのがこのような不正をしていたことを疑われています。

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このような状況から現在警察から国土交通省に記載方法の改善を申し入れしています。

ネットオークションでは一般ユーザーの中古車の出品もありますが、その大半を業者が占めているようにも見えます。最近は中古車展示場を有する販売店の他にネット販売を中心の中古車販売店も多く在ります。

ネットオークションで中古車を販売したとしても、中販連(JU)などの業界団体に加盟している販売店は同時に自動車公正取引協議会にも加盟し販売に関する規則など業界で決められたルールをある程度守りながら販売をしていると思いますが(例外もあります)、こういった団体に所属してない販売店は法改正や販売環境の変化に気付くことは難しい状況にあり、販売に関する表示方法などを直接指導されることもないためこのような事件に発展することもあるように思います。(業界団体に所属してなくても真面目に販売をしている業者も多く存在します)

ネットオークションは自動車専門のオートオークションではなく様々なものが出品されているため、中古車の出品に対して取引に関する詳細な規約を設けることが難しく、そのため走行距離や修復歴などの不正表示があったとしても、そのまま取引されその後に不正が発覚することになります。

走行距離はネットオークションで落札する前に一般社団法人 日本自動車査定協会で1500円の手数料で走行距離の履歴を確認できます。

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