自動車水温警告灯
自動車メーター内には水温警告灯があります。以前は水温メーターになっていましたが、乗用車の場合はほとんどが水温警告灯になりました。
エンジン始動時に水温警告灯は青色で点灯し水温が適正な温度までに上がると消灯します。いつまでも水温の上昇が何らかの原因で上がらない場合には水温警告灯が青色状態のままになります。
この場合はエンジン冷却水の温度をコントロールしているサーモスタットの故障などにより、水温が上昇せず、オーバークールの状態になり水温警告灯が青色状態ままになります。
サーモスタッドは水温の状態により開閉する弁で、それが腐食などにより故障し、開いた状態のままになってしまうと冷却水が水温に関係なく循環し続け、水温が上がらなくなります。
エンジン始動後に青色の水温警告灯が消灯した後に水温警告灯が赤色に変わった場合は、冷却水水温が異常な温度まで上昇している状態でありオーバーヒートになります。
オーバーヒートの原因で一番考えられるのは水漏れになります。水漏れの原因には様々あり、ホースやパイプ、それらの取付部や取付バンドの緩み、ウオーターポンプ、ラジエーター、ヒーターコアなどからの水漏れがあります。
冷却水は水圧を上げることで沸点を下げて沸騰させないようにしていますが、水温が上昇すると、ラジエーターキャップから冷却水がリザーブタンクへ戻され、温度が下がるとリザーブタンクからラジエーターに戻ります。
ラジエーターキャップは水圧によって開閉する弁であり、水温をコントロールする部品になっています。そのため、この部品の故障がオーバーヒートの原因になることもあります。
その他、エンジン内部などの冷却水の循環経路が腐食により、水の流れが悪くなると冷却水がラジエーターで十分冷却されずに循環してしまうため、オーバーヒートの原因になります。冷却水にはLLC(ロングライフクーラント)を合わせていれることで錆を防いでいます。