いすゞ フローリアン
1967年いすゞからフローリアン1600が発売された。
1966年東京モーターショーに出品されたフローリアンの原型の117サルーン
エンジンはベレット1600GTのをSUツインキャブからシングルキャブに変更したOHV1584ccで84馬力/5200rpm、最高速は150km/hであった。
1968年フローリアン1600デラックス
ベレットの上のクラスとして位置付けられたフローリアンにはスタンダードモデルがなく、デラックスモデルのみであった。翌年の1968年にはスーパーデラックスモデルが加えられ上級車種としての位置づけを狙ったものであった。
1968年後期フローリアン1600スーパーデラックス
スーパーデラックスモデルにはクーラーが標準装備され、レザーシートなどが採用され高級感のある装備がされた。
1969年後期フローリアン1600デラックス
フローリアン1600は発売後すぐに、いすゞベレットの販売台数を上回り、いすゞの主力車種となり、1969年にスポーツタイプとしてTS(ツーリングスポーツ)を加えた。
1969年後期フローリアン1600TS
エンジンはベレットのGT1600のOHV4気筒、1584cc SUツインキャブを載せ、90馬力5400rpm、最高速は160km/hに高められ、フロントにはディスクブレーキが付いた。
1969年には1600スーパーデラックスとTSにOHCエンジンが載せられた。スーパーデラックスは90馬力/5400/rpm、TSはSUツインキャブで103馬力/5800rpm、最高速は155km/hと165km/hとなった。
当時このクラスの主流は1600クラスから1800クラスへと移っていったため、1600ではそれらに対抗することが出来なく販売台数を減らしていった。そのため、1970年には1800モデルを加えることとなった。
1970年フローリアン1600スーパーデラックス OHCエンジンが搭載された。
1800のエンジンは1600のエンジンの排気量を上げ1817ccにして、デラックスは100馬力、TSは115馬力に高められた。さらに同じ年に1600デラックスのエンジンもOHVからOHCに変更された。90馬力のエンジンで最高速は5km上がって155km/hとなった。
1971年フローリアン1800デラックス
1971年フローリアン1800TS
フローリアンは発売された当初同じいすゞのベレットを上回る販売台数であったが、その後の販売は思わしくなく、販売台数は減少していき、その存在すら忘れられていくようになり、1982年に生産が終了した。