中古車輸出 オーシャンフレートの支払い
中古車の輸出の多くはC&F,CIFで取引されていますが、FOBでの取引もあります。
通常C&F,CIFでの取引では送り主(Shipper)がオーシャンフレートを船会社に支払いB/L原本をconsignee(現地荷主)に送ります。
その場合のB/L原本にはfreight prepaidと表示されfreight欄にはfreight prepaid as arrangedと記載され、B/Lコピーにオーシャンフレートの金額が表示されます。
C&F,CIFは現地港渡しの価格になり、送り主にとっては車両の仕入れ価格と現地までの輸送費用の総額は全て仕入れ経費とみなすことになるため、B/L原本にはオーシャンフレートの金額を表示せずfreight prepaid as arrangedと記載することが中古車輸出では一般的になっています。
また、同じ船でも送り主(Shipper)ごとにオーシャンフレートが異なっていることもあり、B/L原本にその金額を表示することが出来ない事情もあります。
中古車のFOB取引は特定の主向地で行われているケースが多く、ニュージーランドやチリなどはFOBで取引されていて、オーシャンフレートはコレクト(freight collect)となりcollect B/Lが発行され、オーシャンフレートは現地荷主払いとなります。
通常freight prepaidで取引されている仕向地であっても、FOBで取引され、コレクト B/Lが発行されている場合もあります。
先方の取引先との関係が良好であり信頼関係が築かれている状況であり、船会社がコレクト B/Lを承諾しているのであれば、基本的にはどの仕向地でもFOBできますが、consignee(現地荷主)が貨物を引取に来ない場合などには送り主(Shipper)の責任も問われるため、注意が必要です。