戦後まもなくの少量生産車③ オートサンダル&テルヤン
名古屋の日本オートサンダル自動車が1953年から1955年にかけて少量制作した初期の軽自動車
ロードスターローリー
ハシゴフレームにボディを載せ、エンジンを後部に乗せて後輪を駆動するRR方式、ギアは3段で最高速は60km/h
エンジンは自社製の空冷2サイクル単気筒236cc、10馬力/5000rpm、リアエンジンのためフロントボンネット下が荷物スペースになっていて250kgの積載量があり、2人乗りで乗貨兼用型と呼ばれていた。
単気筒のエンジンはバイクなどの小さい排気量に搭載されていますが、自動車に単気筒のエンジンがあったとは驚きです。
テルヤン
1956年 三光製作所が制作した軽自動車「テルヤン」
3種類のボディタイプがあったテルヤン
エンジン出力は360cc 4気筒13.6馬力/6000rpm
当時の360ccの軽自動車ではマツダキャロルのエンジンが4気筒ではあるが、それの発売以前に4気筒を載せた軽自動車があったのは驚きです。テルヤンは試作段階で消滅したようです。
当時の軽自動車の規格は1954年9月に改正されるまでは、4サイクルエンジンは360CC以下、2サイクルは240cc以下、改正後に排気量は単に360ccとなり、4サイクル2サイクルの区別はなり、構造が簡単で出力が大きい2サイクルエンジンが軽自動車に搭載されるようになった。