プリンス グロリア②

1962年に二代目のグロリア・デラックスが発売された。

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1963年グロリア・デラックス グレードはデラックスのみ

ホイールベースと全長ともに長くなり、エンジンは旧型の4気筒OHV1862ccの94馬力を流用したものだったが日本で初めてのACジェネレーター(交流発電機)が採用された。車重が65kg軽くなり最高速が5km早くなり145km/hとなった。

1963年には新しいエンジンが搭載したグロリア・スーパー6が発売された。そのエンジンは国産車初の6気筒OHC 1988cc、カムシャフトはチェーン駆動され105馬力/5200rpm、 オーバードライブ付き4段のミッションを介して最高速は10km早くなり155km/hとなった。

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1964年ー1967年 グリリア・スーパー6 4気筒エンジンモデルから発売されたが、もともと6気筒エンジンを搭載することを目的に作られた

直列6気筒エンジンは振動が少なく高回転までスムーズに回ることから高級、高性能の印象があり、これに刺激を受けて各社から直列6気筒モデルが発売されることになった。

1963年に4気筒のグロリアは圧縮比を8.5から8.0に下げた低オクタン価ガソリン用の91馬力/4800rpmのpエンジンを搭載して内外装を簡素化したグロリアデラックスⅡモデルを追加した。

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1964年ー1967年 グロリア・デラックスⅡ 4気筒1962ccエンジン

1962年の東京モーターショーに6気筒OHC 2500ccエンジンを搭載したグロリア2500を出品した。翌年の1963年にも出品された後の1964年にグランド・グロリアとして発売された。

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1964年ー1967年 グランド・グロリア ボディはスーパー6と同じだが排気量が2000ccを超えたため小型車から普通車になった。

エンジンはスーパー6のボアを広げて排気量を2494ccに引き上げ、130馬力/5200rpm 最高速は170km/hとなった。

国産車では初めてパワーウィンドウが標準装備となり、4輪ドラムブレーキはオートアジャスト機能付きの2系統式となっていた。

グランド・グロリアと同時に6気筒2.0Lモデルのスーパー6には下位グレードのグロリア6が追加された。それは圧縮比を下げレギュラーガソリンが使用でき内外装が簡素化されたものであった。エンジン出力は100馬力/5200rpm 最高速155km/h

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1964年ー1967年 グロリア・スタンダード 4気筒エンジンの最下位モデル ラジオ、ヒーター、シガレットライターまでがオプションとされ、外装のサイドモールが外された。

その後、グロリアはプリンスと日産との合併によりセドリックと車体、エンジンを共有する兄弟車となる。

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