自動車登録 所有者コードの申請
自動車の登録には証明書の他にコンピューター入力用のOCRに住所コードと番地、氏名または名称を記入しますが、所有者コードを取得すればそれらの入力が省略されます。
通常、車検証の住所の後ろには住所コードが表示されますが、所有者コードで登録した場合には住所コードの代わりに所有者コードが記載されます。
OCR1号様式の記入では住所コード、氏名または名称を空欄にし㊵所有者コード欄に5桁の所有者コードを入力します。
登録台数が継続的に多くある場合には所有者コードを車検場の企画に申請し取得します。取得に必要な条件としては、3か月から6か月間のひと月あたりの登録台数が30台くらいあれば所有者コードを申請することができます。
所有者コードが必要なケースとしては、比較的規模の大きな展示場を持つ中古車販売店ではオートオークションから仕入れた中古車を加修した後に展示するため、オートオークションから仕入れた全ての車両をオートオークションの名変期限内に販売し、かつ客名義にすることは難しく、自社名登録をする車両が多くなります。また、輸出業者の場合には税関に自社名義で輸出申告をします。そのため、車検付きの場合には移転と輸出抹消または抹消されている車両の場合には所有者変更記録で全ての輸出車両を自社名義に登録します。いずれの場合にも月当たりの販売台数(仕入れ台数)が比較的多い自動車販売業者が所有者コード申請の対象となります。
所有者コードは一月当たりの登録台数が多い場合には便利なものですが、それが必要なケースは限られます。ひと月当たり数十代から数百台の登録が常時ある場合には所有者コードの必要性がありますが、ほとんどの場合はこういうケースには当てはまりません。