輸出する中古大型トラックのフレート
乗用車を自動車専用船(Ro-Ro)で輸出する場合のフレートは容積(立米あたり)のドル単価で計算されます。
実際には1立米を1立方メートル(1M3=$○○)として計算されますが、大型トラックの場合は1立方メートルあたりの単価が乗用車と異なる場合はあります。
また、大型トラックは自動車専用船(Ro-Ro)には多くの台数を積むことができないため、在来船を使う場合も多く、その場合には、仕向地のよっては大型トラックの高さなどによって一台あたりのフレートを規定している場合もあります。
この場合は容積によるフレートの計算は必要がなく、1台あたりのフレートになります。実際には大型トラックがアルミウイングや冷凍車などは車高が高くなるので平ボディの大型トラックとはフレートが異なります。
その他、大型トラックの荷台に乗用車または小型のトラックを積む、いわゆる親子積みの場合には荷台の上に乗せた車のフレートを割り引く、または親子積みを一台とするなどとしての特殊なフレートもあります。
親子積みは車高が高くなり道路交通法上、一般道路を走行することが問題であるため、保税への搬入規制している場合もあり、その場合は親子積みをする2台を保税へ搬入後に通関業者に親子積みを依頼することになります。そのため通常の船積料金とは別に親子積みの作業料が発生します。
トラックは乗用車とは違い、改造されている場合が多く、車検証に記載されているサイズと現車のサイズが異なる場合が多いため、現車のサイズを実測してフレートを決める場合もあります。特に荷台の箱を降ろして平ボディやシャーシーにした場合には車高が変わるため容積(M3)が大きく変わります。この場合には通関業者へ実測の依頼をすることになります。
いずれにしても仕向地によって、または自動車専用船(Ro-Ro)か在来船によって大型トラックのフレートを決める基準は大きく異なります。