中古車輸出 地下銀行
中古車の輸出では電信振込(T/T)、(L/C)、(DP)が一般的ですが、在日外国人が現金で輸出代金を支払う場合などがありますが、地下銀行を利用し、現地からの違法な送金による決済もあります。もちろんこれは違法行為になり、その違法行為により逮捕される事例もあります。
地下銀行を利用した送金は日本といわゆる先進国といわれる国々間ではほとんどなく、発展途上国との間で行われることがほとんどのように思われます。
その送金目的の多くは発展途上国からの出稼ぎに来ている在日外国人からの現地向け送金があります。地下銀行を利用する利点としては①電信振込より早く現地に着金すること、②為替レートを交渉することが出来、銀行より交換レート条件が良い、③現地銀行に着金した場合にその振込金の目的などにより課税対象になるなどの受け取りに受け取りに関する面倒な手続きや申告などをせずに受け取ることができるなどがあります。
①の理由は日本や他の先進国のように銀行の制度が確立してない国も多くあり、電信振込の現地着金が3か月を要する場合もあります。これは現地銀行の業務の怠慢でしかないのですが、その銀行が国営の場合には何も苦情を言える状況にはないため、泣き寝入りをして待つしかないのが実情になります。
②通常の銀行を利用した振込時の為替レートは、米ドルであれば銀行間レート(TTB,TTS)の1円の差額で両替して振込をすることになりますが、地下銀行では現地通貨と日本円とのレートを交渉のより決め、振込をすることが出来ることと、地下銀行では銀行間でかかる電信振込の手数料が無く、交換レートが決め、受取人を伝えればそれで振込の手配が完了します。
③地下銀行は日本側でも現地側でも違法行為になりますが、振込されたお金に関する現地での面倒な手続きがなく、また申告などの手続きがないため利用されてきたのではないかと思います。
地下銀行の実際の振込業務は簡単であり、日本にて送金したい金額を円で地下銀行に支払、現地地下銀行から現地受け取り人に現地通貨で現金が配達されます。
日本側
振込人ーー>日本円での支払い(現金または振込)ーーー>地下銀行
現地
地下銀行ーー>現地通貨での支払い(現金の配達)ーー>受取人
地下銀行は色々な呼び方があり、door to door、闇振り込みなどがあり、為替レートも正規レートにやみレートなどの呼び方があります。英語で言うとUndergrand Bankingになるのかもしれませんね。
現地からの日本への送金をする場合にはも地下銀行が使われる場合があります。その理由は海外への送金が制限されている場合があり、その場合には地下銀行が現地からのお金を第三国から日本へ送金します。
L/Cと現金を組み合わせた自動車の取引の場合に70%LCと30%T/Tなどがあり、その場合には第三国からの送金になります。