ザンビアの中古車

ザンビア周辺国への中古車の輸出も同様ですが、ザンビアでも中古車の市場は大きく落ち込んでいます。

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日本からは多くの中古車が輸出されていますが、輸出台数は減少してきています。以前はロシア、南米やアジア諸国へ多くの台数が輸出されていましたが、ここのところ数年で大きく落ち込ん出来ています。アフリカ諸国も中古車の市場としては依然として大きいのですが、他の国々への輸出が落ち込んでいるのに伴いアフリカ諸国へ仕向け地が集中しているようにも見えます。

この辺りではタンザニアのDar es salaamの港を使いタンザニア、マラウィー、ザンビアなどへ、またはケニアのMombasaの港を使いケニア、ウガンダなどへ中古車が輸出されていますが、中古車が飽和状態であり、供給過剰でもあり、また鉱物資源の価格が中国経済の落ち込みに合わせて大きく下がったことから、現地通貨がドルに対して大きく下がっていることも原因して中古車の販売が大きく落ち込んでいます。

ザンビアの通貨クワチャはここ一年の間にドルに対して半分になってしまっているので、現地通貨に換算すると輸入中古車はこの一年で倍の値段になったことになります。そのため日本から中古車を輸出するのであれば当然、販売価格(C&F price)は大きく下がることになります。価格を下げて販売するといっても半値まで下げることはできないので、現地から見れば輸入中古車の台数が大きく落ち込む原因になっています。

現地の小型車から大型トラックまでを在庫する大型中古車販売店は、以前は一日当たり30台も売れた時期がありましたが、今では一日当たり1台がやっとの状況で、たまに0の日もあります。小型の販売店では月に1台か0のようです。

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日本からC&Fで販売しても利益が得ずらい状況もあり現地に販売店を持つ日本の輸出業者も現地で見かけますが、状況は同じだと思われます。

また、ザンビアでも携帯電話を含めてインターネットが一般的に使われているので、現地販売店を通さず直接に日本の輸出輸出業者から購入しているケースも多いので中古車展示場を持つ販売方法は難しくなっている現状もあります。

インターネットを通して直接、日本の輸出業者から買う場合は中間の手数料が省けることでより安く購入できることは良いのですが、それに伴いトラブルも多くなっているようです。その理由としては日本の輸出業者の仕入れのほとんどはオートオークションで、そのため仕入れ先は同じになり仕入れ価格も同じになります。そこで販売価格の競争が激化すると利益を得るどころか販売価格は赤字になるまで落ち込みます。そのため状態の車を偽って販売し利益を得るような販売方法の日本の輸出業がいて、現地で問題となっています。

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為替レートが大きく改善しなければ現地の中古車市場は改善されないとは思うのですが、為替レートが大きく改善しても、中古車の飽和状態は供給過剰であり、それが改善されることはないと思われるので、今後も中古車輸出業はにとっては厳しい状況が続くと思われます。

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