中古車輸出 B/L再発行
船積みが終わると船荷証券(B/L)が発行され、他の現地で通関に必要な書類と一緒に現地取引先へ送付することになりますが、盗難、紛失などで船積み書類を再発行しなければならない場合があります。
インボイスなど自社で発行している書類などは問題はないのですが、船積み書類の中にはB/Lなど自社で発行できない書類もあるのですが、船積み関係の書類は原本が複数枚発行されている場合が多いので原本の一部を残しておけば問題はないのですが、全部を紛失してしまった場合には再発行の手続きをすることになります。
あまり多い例ではないのですが、B/L原本全部を要求する国もあり、その場合の原本全部の紛失の場合には再発行することになります。
B/L原本の再発行は船会社に事情を説明しshipperが取引金額相当額(保証金)を預けることで再発行をすることができます。盗難の場合にはB/L再発行の前に、現地で貨物が第三者に渡る前に貨物の引き渡しを止める必要があります。紛失の場合でも第三者によって貨物が不正に引き出されないようにする意味ではいずれにしても、B/L再発行前に船会社へ事情の説明をすることは必須になります。
船会社へB/L原本の再発行時に預けた(保証金)は現地で貨物が引き渡された後に返金されます。
B/L原本の紛失や盗難はあまり多い例ではないですが、インターネットが普及し、今ではemailでの取引が当たり前になっている状況ではメールアドレスとパスワードが盗まれ、第三者に渡ってしまう例もあるようです。これは本人になりすましてB/Lを搾取する例になります。
原因としては現地の個人の客がインターネットカフェでフリーメールを利用して日本へ注文している場合があります。また、客が会社であってもフリーメールを利用して取引をしているケースは以前として多くあります。
パスワードやIDの完全に管理することは難しさがありますが、少なくともインターネットカフェでフリーメールを利用して高額商品である中古車の取引をすることは危険な行為に思えます。
また、B/Lの搾取以外にも偽B/Lを使って貨物を不正に引き出す事例もあるようです。