自動車事故 過失割合と示談
自動車事故では過失割合が保険会社当事者双方が加入する保険会社のアジャスターから提示されますが、その過失割合に当事者双方が納得がいかないようなケースが多いようです。
追突事故や急なドア開けによる追突のような過失割合が100:0の場合では双方が納得するようですが、交差点の事故のような過失割合が100:0にならないような場合ではその過失割合に双方が納得せず示談が長引くケースが多いようです。
また、過失割合の算出は事故状況を元に行われるのですが、交差点の双方が動いている状況での事故では、当事者双方で聞き取りをした事故状況に対する隔たりが大きいため、警察が現場検証をした事故状況に双方の車両の現車確認を併せて客観的に事故状況を判断し過失割合を算出することになります。
こうして算出された過失割合であっても当事者双方が納得できないとして争われるケースが多いように思います。それに納得出来ないケースとして最も多いのは事故状況を考慮せず相手が一方的に悪いと主張している場合も多くあるようです。
最近は止まっている車に後ろから追突したような過失割合が100:0のケースでも追突した側が、前方で止まっていた追突された側が悪いと主張するような悪質なケースもあります。そのため、過失が双方にある交差点のなどでの事故では、過失割合を受け入れての示談は困難になってきているようです。
事故を客観的に見ず自己主張だけをするのであれば、争いは変更線をだどり話し合いでの示談は出不可能になり、裁判を通じて解決することになります。
事故の過失割合は判例を元に算出されているので、一方的な過失割合での自己主張は裁判では通用しないという認識を持つことが必要です。