職権打刻車の輸出
職権打刻は少量の生産車や少量輸入された場合の他に錆や事故による破損により車台番号の確認が難しい場合に車台番号の打ち直すことを指します。
国産車の場合にはほとんどの場合に生産時の車台番号があるため職権打刻による車台番号の打ち直しは、トラックなどのフレームに刻印が打たれている場合の腐食による打ち直しが多くなります。
海の近くやでの塩害や凍結防止剤によるフレームの腐食はひどくフレームの機能が損なわれているものもあり、このような場合には車台番号が消えてしまっている場合もあります。
継続車検の際には車台番号の確認後の検査となるため、検査官がその確認が出来ない場合にはその検査官により職権打刻を指示されます。
その場合には腐食の少ない場所を選びポンチ状の道具を使い刻印を打ちます。
乗用車の場合は車台番号が損傷されるような事故では修復が不可能な状態(修復しても採算が取れない)にあるため、国産乗用車の職権打刻車ほとんど存在しません。
例外的に盗難歴がある車の車台番号が張り替えられた後に職権打刻され、正規流通する場合などがありました。職権打刻車の輸出手続きも通常の車体番号となんら変わりなく行われています。
職権打刻車 B/L
通常のB/L(船荷証券)に漢字が記載されることはないのですが職権打刻車の場合は漢字またはローマ字で職権打刻車の車台番号が記載されます。