クリーンディーゼル車の普及
ヨーロッパ市場で以前からガソリン車と比べて燃費の良いディーゼル乗用車が普及していましたが、日本ではディーゼル車の排気ガスの黒煙が公害問題になり、一時期ディーゼル乗用車が販売されてない時期もありましたが、ここのところ発売される車種が増えています。
国産車ではマツダが小型車の量産モデルにディーゼルを設定していて、小型クロスオーバーのCX-3はディーゼルのみの設定となって国内販売では(軽を除く)その比率が5割を超えている。また輸入車(欧州車)でも主力車種にディーゼルを設定して販売の主力にする方針にしている。
ここの最近は低燃費で環境にやさしい車としてハイブリッド車が急速に普及してきましたが、ハイブリッド車は構造が複雑なためガソリン車と比べて価格差が大きくなりますが、ディーゼル車の場合のガソリン車の価格は20数万円程度なので購入後の燃費の良さを考えれば十分に元が取れる価格差になります。
ディーゼルエンジンはガソリンエンジンより圧縮比が高く(約2倍)熱効率がよく、軽油以外の燃料も使うことが出来るため大型トラックや機関車の動力源として用いられてきましたが、圧縮比が高いことからの振動、騒音に加えて黒煙の問題があり、小型の乗用車ではあまり普及してきませんでした。
また、ディーゼルエンジンは圧縮された空気に燃料を噴射し圧縮空気の熱で点火するため、点火に電気を使ってないため始動後は電気を必要としないため保守でもガソリンエンジンに比べて有利な面があり。大型トラックや機関車など商用車の動力源として用いられてきました。
今では燃料の噴射装置である噴射ポンプも電子制御され、その他の技術革新もあり、黒煙やNox低減がされたことハイブリッド車に加えて環境車として注目されるようになりました。電気自動車や燃料電池車がさらに普及していくまでの間はハイブリッド車とクリーンディーゼル車が環境車として活躍するように思います。