中古車の輸出 消費税処理
中古車を輸出したさいの売上の消費税は不可税となり、消費税の課税対象外となります。その売上げに対する経費の消費税処理は個別の経費により異なります。
中古車輸出の売上げは国内で消費されるものではないため、不可税となり消費税の課税対象外になります。そのため、仮受消費税は0円になります。
中古車輸出の売上げに関わる経費には課税、非課税があり、オートオークションでの仕入れた車両を含めオートオークションへ支払う手数料や陸送費などは国内の取引になるため、消費税は課税対象になります。
その他、輸出検査なども国内での取引のため課税されますが、放射能検査は課税、非課税の両方があります。通常は港の保税地域へ搬入前に放射能検査が実施されるため、国内取引になるため課税されるべきだと思いますが、実際には両方のケースがあります。
船積みまでにかかる通関、ゴーダウン費用などを含めたforwarding chargeとfreightはすべて非課税になります。
中古車輸出の売上げ 消費税課税対象外
車両仕入れ費用 消費税課税
オートオークション手数料 消費税課税
陸送費用 消費税課税
shipping charge 消費税非課税
freight charge 消費税非課税
中古車を輸出している会社へ消費税が決算の時に還付されるしくみは、消費税課税対象外の売上げは「0円」になり、そこから支払った経費の仮払い消費税を差し引いて消費税の納付額が算出されるため、マイナスの納付額になり還付されます。
(売上げ)仮受消費税ー(経費)仮払い消費税=消費税の納付額
中古車輸出の場合:(売上げ)消費税課税対象外の仮受消費税「0円」-(経費)仮払い消費税=ー納付額
実際の経費の経費にかかる仮払い消費税は家賃や水道光熱費、事務用品などすべてが対象になるため、自動車の仕入れや、船積みにかかった経費の仮払い消費税を含めて全ての仮払い消費税が還付されます。