中古車 おとり広告
中古車のおとり広告はインターネットが普及する以前の中古車情報雑誌の時代から多く行われていて、ネット広告が中心の今現在でも根絶したとは言い難い状況が続いています。
消費者を保護する制度が整備されてきている中では、消費者庁による社名の公表や措置命令などがおとり広告を行った中古車販売業者に対して行われています。
おとり広告は自社の保有していない中古車の写真だけを掲載し集客するやり方や販売済の中古車を掲載し続けることなどがあります。
以前は日常的に行われていた時代があり、消費者保護や消費者に有益で正確な情報を提供するなどの観点から、大手中古車情報誌などで、その改善が行われてきました。
具体的には広告掲載時に展示されている、または敷地内で保管されている車両以外の広告掲載をしない、掲載車輌の車台番号を確認し登録することで同じ車台番号の車の多重掲載をさせないなどの対策から始まり、違反社へは広告掲載の停止などの処罰が行われていました。
悪質な業者へ対しては広告掲載されている中古車の現在登録証明書を車検場で取得し、それを証拠としての取り締まりも行われていました。また悪質な業者の広告掲載停止期間の終了後の広告掲載には仕入れたオートオークションの出品票を確認してから、その車輌を広告掲載するような措置も取られていました。
また、悪質な業者が下取りしたり買取した中古車はオートオークションの出品票がないため、一度オートオークションへ出品し、その出品時のオートオークションの出品票を確認後の広告掲載をする措置がとられていました。
現在でも同じ措置は継続されていて、それと併せて消費者庁などによる消費者保護の措置、または中販連による指導はおこなわれてはいるものの、業種、業界を問わず不当表示などの不正行為は後を絶たず、それを撲滅することは難しく、消費者自身が騙されないための知識をもって業者や商品を選定することが必要になります。