三菱 コルト
1962年、三菱500はボディを新しいスタイルにし排気量を594ccにアップされ、その名もコルト600と改められ、空冷2気筒のエンジンはなどの基本構造は変わらないがギアシフトがフロアからコラムシフトに変更され、横H型のシフトパターンは縦H型に変更された。
1963年にはコルト600の上級車種として4ドアセダンのコルト1000が加えられた。エンジンは三菱初の水冷式4気筒の977ccで最高出力は51馬力/6000rpm 巡航速度100km以上であった。
1960年代前半に他メーカーから800ccクラスの大衆車が発売されていく中でコルト600の影は薄くなり、1965年にその後継車としてコルト800が発売された。ボディは当時流行はじめていたハッチバックの2ドア5人乗り、エンジンは水冷3気筒の2サイクルだった。
1966年三菱コルト800ファストバック
経費の低減とメンテナンスの容易さから2サイクエンジンを採用したのだが、軽自動車を除く大衆車のエンジンの主流が4サイクルである中では2サイクルエンジンは敬遠され、そのため翌年の1966年にはコルト1000の4さいくるエンジンを載せたコルト1000Fが追加され、コルト1500がデボネア2000ccとの間を埋める車種として追加された。コルト1500は4気筒1498cc 70馬力のエンジンを搭載していた。
1966年三菱コルト1500と1967年三菱コルト1100
コルト1500が追加されたことでコルトシリーズは800/1000/1500となり、三菱としては軽自動車のミニカからデボネアまでの幅広いサイズの乗用車を揃えるようになった。
その後、コルト1000と1000Fのエンジンは1088ccの1100となり、コルトシリーズの各もでるにスポーツもでるが設定され、1966年には1498cc70馬力のコルト1500スポーツセダンが登場した。1500スポーツセダンにはフロントにディスクブレーキが採用され扁平タイヤをはき、最高速は145kmに引き上げられた。
1967年にはコルト1000F 3ドアセダンが登場し、良く1968年には4ドアセダンが追加された。ボディタイプが増えていったことのに平行して性能面も多様化していき、1968年にはコルト100が1200になり、またコルト1000Fは1100Fになり70馬力で最高速155kmのコルト1100Fスーパーが加えられた。
1968年後期ー69年三菱コルト1200と三菱コルト1500スーパースポーツ
1968年後期ー1969年後期三菱コルト1500とティルトステアリング
1500スーパースポーツのダッシュボード
1969年にはコルトのファストバックシリーズを1000F/1100Fから11-Fに改め1000ccモデルは廃止され、コルトセダンシリーズは1968年に1100を1200に1200と1500は同じボディに統一された。
1969年三菱コルト100Fの2/3/4ドアのボディタイプ
1968年にはコルトシリーズにコルト1500スーパースポーツが登場した。OHV 1498ccのエンジンはSUツインキャブと10.0の高圧縮比で15馬力アップの85馬力となり最高速は10km早い155kmとなった。
1969年三菱コルト1100Fスーパースポーツ
1969年後期三菱コルト11-F
1969年後期三菱コルト1200