白ナンバーでの営業行為

白タク、白バスや白ナンバーのトラックでの運賃目的の営業行為などがこれに当たります。

白タクが多く存在していた時代はあるようですが、今はその言葉を聞くこともほとんどありません。車両を使って運賃を目的に営業行為をするためには営業ナンバーを取得して行う必要があります。もし運転代行で車を運ばず人間だけを運賃をもらって運ぶ行為があれば白タク行為となります。

戦前から戦後まもなくの時代には白タクと呼ばれる営業ナンバーを取得してないタクシーが存在していたようですが、今はほとんどないようです。

乗り合いバスでは営業認可のない白バスと呼ばれ、認可条件の規制緩和前には多くあったようですが、規制が緩和された後には少なくなったようです。その反面で名義貸しによるバスの運行が増え、規制緩和後には乗り合いバスに参入する小規模な業者が多くなり、安全面での管理体制がおろそかになり、大きな事故が発生するケースが多くなったような気がします。

名義貸しは運転手や個人がバスを購入し営業ナンバーを取得している会社の名義でそのバスを登録し営業行為をすることです。営業ナンバーの取得にはそれの取得に必要な条件があります。規制が緩和されたといっても、車庫や設備などを考えれば多額の費用が掛かるため、他の営業ナンバーを取得している会社の名義を借りて、名義貸し料を払った方が安く済むようです。

営業ナンバーを付けているので白バスとはなりませんが、名義貸しとなるため、貸し手と借りての双方が違法行為となります。

トラックは自家用、営業用共に多くあるため、今でも多くの白ナンバーのトラックが運賃目的の営業をしているようです。名前の知れた会社が荷主となって直接白ナンバーのトラックを使うことはほとんどないようですが、営業ナンバーを取得している運送会社が白ナンバーのトラックを下請けとして使うケースはあるようです。

白タクは日本ではほとんどないようですが、個人の車をスマホアプリを利用してタクシーのように利用するサービスがアメリカでは話題になっています。日本でも規制緩和によってこのサービスを検討する動きもあるようです。

このサービスはアプリに登録された車の位置はGPSで確認できるため、利用者は近くにいる登録車をすぐに呼ぶことが出来るとともに低料金でそのサービスを利用することができます。サービスを提供する側と利用者側双方にメリットがありますが、そのサービスの法的な位置付けや事故のさいの保証など解決しなければならない問題が多くありそうです。

白タクのようなこのサービスは営業ナンバーのタクシーと競合するため業界団体からの反発は大きく、無許可での車両を利用した運賃を目的にした営業行為なので法的な位置をどのようにするのかの問題もあります。運転代行も出てきた当初は白タクのようなサービスに近いとされ、営業ナンバーのタクシーの顧客を奪うとされましたが、自動車運転代行業の業務の適正化に関する法律が施工され、現在は認定を受けた自動車運転代行業がこのサービスを行っていて、タクシーとうまく共存しているようです。

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