いすゞ ベレル
ヒルマン ミンクスの生産と並行して6人乗りファミリーサルーンの開発を進めてきた、いすゞ自動車は1962年にベレルを発売した。
1962年ベレル2000デラックス
ベレルはボディースタイルとエンジンを除けばシャーシー設計はヒルマンのものを踏襲していた。ガソリンエンジンは1491cc72馬力と1991ccの85馬力に1991ccディーゼルエンジン55馬力であった。
1962年ベレル ディーゼル
ベレルのボディスタイルは設計されたのが古く、ベレルが発売された同年にクラウン、セドリック、ギロリアがいっせいにフルモデルチェンジしたことから、デザインでは時代の流れに遅れた感があった。
1962年の発売後半年後にはベレル2000にスペシャルとデラックスが加わり、出力は85馬力から95馬力に高められ内装では前後席にセンターアームが設けられたり、電動格納アンテナなどの各種アクセサリーが追加された。
1963年には2000ディゼルにもスペシャルが追加された。いすゞはディーゼルトラックメーカーであったことからディーゼル乗用車で特色をだすことを狙っていて、タクシー業界などでようやく受け入れられるようになっったことから、一般向けにディーゼルデラックスモデルを発売したが成功はしなかった。
1963年ベレル2000スペシャル
1964年ベレル2000スペシャル
ベレルはその後も改良が続けられ1965年には大幅な変更が加えられたが、クラウン、セドリック、グロリアなどとのシェア争いには」食い込むことが出来ず、フルモデルチェンジがされることなく1967年に生産打ち切られ、わずか5年間の生産期間で終わった。
1965年ベレル2000スペシャル
1966年ベレル2000スペシャル
ベレルの名前の由来は鈴のbellと50の意味のelを組み合わせ、いすゞ(五十鈴)を表すbellelと名づけられた。