オートオークションの歴史
オートオークションは日本語で言えば中古車古物市場になり、築地の市場で魚が競りにより落札されて落札業者を経由して各販売店で小売りされ消費者のもとに届くのと同様にオートオークションでは自動車が競りにかけられ消費者へと流通していきます。
オートオークションは農水省や各都道府県が認可する卸売市場とは監督官庁が異なり、中古車は古物であるため警察署公安委員会の認可の古物市場となります。高度成長期から自家用車が普及を始めたのに併せて中古車が発生し同時に中古車販売店も現れ今日に至っています。
オートオークションで中古車が流通するような流通形態が確立するまでは新車で購入したユーザーから中古車として次のユーザーに渡るまでは様々な形態で流通していました。自動車の普及が進み中古車の発生数が増加するに伴いオートオークションの数も増えていきました。
最初のころはメーカー系と中古車専業店の組合によるオートオークションが不定期で開催され、競り方法は手競りによるせり上げ方式で行われていました。この頃は定期開催でないこともあり会場も空地にテントを張っての開催でした。その後中古車専業店による株式会社による参入もあり、また自動車販売業界以外からの参入もあり、会場が建設され定期開催になり現在に至っています。
会場があり定期開催をするオートオークションが出てくるのに伴い手競りからコンピュターを使った競り機(POS)が普及するようになりました。
オートオークションが定期開催されPOSが普及したことにりオークション会場に出品する自動車を持ち込まず、販売店から直接出品できる衛星通信、電話回線を利用したテレビオークションが開催されるようになりました。
オートオークションの会場が増えるのに伴ってオートオークションを流通する自動車が増加し、またインターネットが普及し回線速度が速くなったことで各会場が競りをインターネットを使って中継するようになり、同時にインターネットから競りに参加するようになりました。それにともなって衛星方式のテレビオークションは衰退していきました。
オートオークションは中古車販売を業とするものが会員登録をしての参加が前提になり一般の消費者の参加はできません。オートオークションから車を直接購入または出品したいのであればオートオークションの落札、出品を代行してくれる販売店に相談しましょう。