自動車査定と下取り買取り査定
中古車査定の資格は日本自動車査定協会で取得することが出来ます。国家資格ではないので、習い事の検定のような公益団体によって発行されます。
自動車査定士の資格を持った自動車査定が必要な場合は車輌の持つ価値を客観的に算出する場合などになります。自動車は動産なのですが相続時に不動産のような手続きが必要になる場合があります。
自動車はその市場価値が数万円から数千万円まで広く、高額の市場価値またはある一定以上の市場価値を有する場合には、その市場価値を第三者機関で査定し相続の対象になる金額を算出します。
また、自動車ローンの支払いが滞った場合などに、その車輌をローン会社などが所有者から引き揚げる際にも、その市場価値を第三者機関で査定し負債額を算出し負債額を確定させる場合などがあります。
上記のような場合、査定をした自動車査定証明書は自動車査定氏が所属する自動車販売会社から発行されたものではなく、一般財団法人日本自動車査定協会から発行された自動車査定証明書が必要になります。
一般財団法人日本自動車査定協会が発行した自動車査定証明書は裁判所での民事裁判の証拠資料として採用されるため、その自動車査定証明書に基づき、弁護士などが相続や負債処理などの手続きが行います。
日本自動車査定協会は自動車の輸出検査も行っているので、その目的でも価格査定を行い、価格査定証を海外仕向地向けにも発行しています。
中古車査定は日本自動車査定協会が行う公の場での使用を目的に行われる査定と自動車販売会社の自動車査定士が行う下取り買取り査定があります。
自動車販売会社の自動車査定士が行う自動車査定は査定というよりは、いかに安く買取下取りをするかというユーザーとの値段交渉が自動車の査定業務になるのではと思われます。
査定とは本来、当事者ではなく第三者が客観的にその物件の評価をするものではないかと思います。