いすゞ ベレット ①
1963年いすゞベレルと並行して開発されていた、いすゞベレットが発売された。
1964年ベレット1500デラックス
ベレルは6人乗りのサルーンであり、ベレットはヒルマンミンクスの後継車種になり、5人乗りのサルーンであった。
発売当初から多くの車種構成があり、のちのGTからGT-Rまで発展することになる幅広い車種構成を持つモデルの先駆車でもあった。
エンジンはガソリン1500とディーゼル1800があり、ガソリンエンジンは4気筒OHV 1471cc 63馬力/5000rpm 最高速は137km、ディーゼルエンジンは4気筒1764cc 50馬力/4000rpm 最高速110kmを出した。
ギアシフトは3種類あり、ベンチシートとコラムシフト、セパレートシートとフロアシフト、セパレートシフトとコラムシフトの組み合わせがありユーザーが好みに応じて選択出来た。
ベレットはラック&ピニオンのステアリング機構を持ちメーカーとしてはスポーティーサルーンの性格を持たせているため、当初からスポーツタイプのグレード設定を計画していた。
1963年の東京モーターショーには1500GTのプロトタイプを出展した。車高は90mm下げられ、OHV 1470ccのエンジンにはツインSUキャブレターで80馬力まで出力が高められた。
1964年には排気量が1579ccに高められたベレット1600が発売された。出力は88馬力/5400rpmに高められ、最高速は160km/hであった。
1964年ベレット1600GT
1964年にはさらに車種構成が広げられ、1300モデルが加えられ、1500ccはデラックス使用のみになり、それぞれに4ドアと2ドアが設定された。1500モデルは68馬力/5000rpmに高められ、1300モデルのOHV 1325ccエンジンは58馬力/5000rpm、最高速は1500モデルが145km/h、1300モデルが135kmであった。
1965年ベレットGT1600
ベレット1800ディーゼルは1300モデルのボディのスタンダードと1500モデルのボディのデラックスに分けられた後、1965年で生産を一時中止した。
1965年には1500GT2ドアクーペと15002ドクーペが発売されたが共に1965年限りで生産が中止され1966年からはベレットのスポーツクーペは1600GTのみとなった。
1966年には全車種にわたるマイナーチェンジが行われ1500と1300モデルのボディの統一化がされた。この後も細部にわたる多くの変更が加えられ、車種構成が複雑化していった。
1966年にはBタイプがベレットシリーズに加えられた。Bタイプのリアサスペンションは縦置きのリーフスプリングであり、Aタイプと区別するためにヘッドライトとテールランプが角形に変更された。また、同時にタクシー向けに1800ディーゼルが復活した。
Bタイプの発売と前後して1966年には1600GTの排気量がわずかに拡大され1484ccとなり、馬力もわずかに増えて90馬力となった。
1965年ベレット1500デラックス
1965年ベレット1300
1966年ベレット1500オートマチック
1966年後期ベレット1500デラックス
1966年後期型では内装が一新された。